糖尿病お役立ち情報

家族が糖尿病になった時の協力の仕方・注意点を教えて!


血糖値をコントロールするインスリン、これを分泌している膵臓のβ細胞が死滅してしまっている1型の場合には、インスリン注射が必要不可欠です。1型は、幼い子供でも発症する可能性があります。ですから、家族においては注射を打つタイミングなどを正しく指導する、また自分の状態について説明をし、少しずつ理解を促すことも必要です。


1型とは異なり、生活習慣によってインスリンの分泌量が低下している、あるいはその作用が薄くなっている2型の場合でも、インスリン注射が必要になることもあります。


インスリン注射は、効き目によっては血糖値が下がり過ぎてしまい、低血糖の症状の引き金となることもあります。低血糖は、血糖値が著しく低い状態であり、いわば体がエネルギー不足に陥っている状態です。そのため、酷い場合には意識の混濁、昏倒が出てくることもあります。これを防ぐためにも、家族としてはインスリン投与後の状態を見守ること、また低血糖を起こした場合、速やかに回復をはかることができるよう、ブドウ糖やそれを含んだ飲料を用意しておくのも注意点のひとつです。子供に対しては、それを常に持ち歩くように指導して、どういう時にこれを利用するのかもしっかり説明しておく必要があります。


それから特に2型の場合は、食事療法、運度療法が必要となります。これは一時的に行えば良いと言うものではなく、糖尿病には完治と言う概念がない以上、ほぼ永続的に続ける必要があることです。その分、本人にとっては辛さを伴うことでもあります。


ですから家族においては、少なくとも本人と食卓を共にしている時は、本人と同じ食事を摂取しその辛苦を共にすることが望ましいです。これはまた、家族の糖尿病予防のためにもなります。ただし家族内に育ちざかりの子供がいる場合は、その成長を妨げないような配慮が必要です。運動療法に関しても、時間がある限り家族が一緒に行うのが良いです。ただし無理をし過ぎると、途中で投げ出したくなってしまう恐れもあります。ですから食事の準備も、市販の糖尿病療養食を利用して、家族の精神的負担を軽減すると言ったことも注意点としては挙げられます。


糖尿病の女性は妊娠してはダメ?してよい場合もある?


糖尿病の女性が出産すると、腎症などの合併症が悪化したり流産や早産、死産のリスクが高くなります。また赤ちゃんは2500g?4000g未満が通常の出生体重ですが、4500g以上を超える超巨大児として生まれる可能性があり、難産になるだけでなく新生児仮死の危険があります。反対に2500g未満の低出生体重児になることもあります。


最近は医療技術が発達したことで低出生体重児でも健康に成長できるようになりましたが、健康に生まれた赤ちゃんと比べると不安な要素であることに変わりません。糖尿病でも妊娠して良いのは、血糖コントロールが上手くできている場合です、HbA1c6.2未満で最低でも7%を超えないように注意します。


血糖コントロールができていない時に妊娠が発覚しても、合併症がなければ赤ちゃんが奇形になるリスクは低いです。合併症によって母体が出産に耐えられないと判断した時は、治療的流産を勧めることもあります。医師は糖尿病に関して専門的な知識を持っているので、客観的に分析して母体の命を守る方法を提案します。しかし実際は母親とそのパートナーの意思が重要視されるので、奇形が心配だからすぐに中絶を行うなど決断を早まらないことが大切です。


専門医とのカウンセリングを通して最良の選択を行います。妊娠中の血糖コントロールではそれまで通りの治療を続けます。インスリンは体が分泌するホルモンなので、赤ちゃんに悪影響を与えることはありません。超速攻型インスリンや持続型インスリンは、アミノ酸配列を変えることで純粋なヒトインスリンに近づけているので、健康な人と同じようなインスリンの作用が期待できます。


妊娠を希望している人は血糖コントロールと同時に基礎体温も測ります。月経周期によってインスリン注射の量を調整しなければならない人もいますが、基礎体温を把握できれば妊娠した時期が分かるので、より安全に赤ちゃんを育てることができます。