糖尿病お役立ち情報

薬物療法による糖尿病治療の解説


糖尿病の治療は食事療法と運動療法、薬物療法がありますが、食事と運動で血糖コントロールができない場合は薬物治療も加えます。用いられる薬にはインスリンの分泌量を増やしたり働きをよくいたり、糖の吸収を穏やかにするなどそれぞれ作用が違います。主な経口薬はブドウ糖が腸で吸収されるスピードを遅くすることで、食後の急激な血糖値の上昇を防ぐα‐グルコシダーゼ阻害薬です。


またインスリンの分泌を促進するスルホニル尿素薬を併用することもあります。しかし併用によって低血糖を起こしたり体重が増えるなどの副作用のリスクがあります。そこでDPP4阻害薬という新薬は、すい臓からインスリンを分泌させるインクレチンというホルモンの作用を持続させることで、血糖値が下がりすぎるのを防いでいます。


この薬は体重の増加が見られず、すい臓の機能を回復させることも期待されているので、今後の糖尿病治療に大きな影響を与えます。経口薬の服用を忘れた時は、1時間?2時間ほどのズレならばいつも通り服用し、数時間も遅れている時は半分だけに減らします。薬物治療には注射薬も使います。インクレチン注射は1日1回?2回行い低血糖や体重増加の副作用が少ないです


しかしこの注射でも改善されない時は、インスリン注射を行います。インスリン製剤の種類によって効果が出るまでの時間や持続時間が違います。すぐに効果が出て3時間?5時間持続する超速攻型と、30分後から効き始めて6時間持続する速攻型は、普段体が行っているインスリンの分泌と作用が似ているので、血糖コントロールを効果的に行えます。


患者の血糖値によってインスリン注射は継続するか決まります。高血糖が改善されれば、経口薬のみの治療となります。薬物治療では喉が渇くなどの自覚症状が改善されるので、患者のQOLを向上することができます。しかし症状が出ないからといって糖尿病が治ったわけではないので、食事と運動による治療はずっと続けます。